人の顔色や声色が気になって、いつも相手の気持ちを考えてしまう。
大切なのは「なぜ、そこまで相手の気持ちを確認する必要があるのか?」「相手はどう思っている?」から「私はどう感じている?」へ。
自分の才能は大切にしながら、他人軸から自分軸へ戻していきましょう。

パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す
パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。
今日は『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします!
ココロノマルシェとは?
根本裕幸カウンセラーの弟子カウンセラーたちが回答する、無料お悩み相談掲示板です。
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ココロノマルシェ
今日のお悩みはコチラです。
相手の顔色を伺ったり空気を読む辛さ
以前よりお世話になっているカウンセラーさんから、私の他人軸志向や承認欲求の強さを指摘されています。
実生活での自分をよく振り返ってみると、無意識に人の顔を見ていたり(表情を観察したり、ただ見ていることもある)、声色から相手の気持ちを深読みしたり、集団の中ではその場にいる人の顔を順番に見て、どんな表情をしているか判別していることに気が付きました。人の表情や声色から心を読むクセは営業や販売の仕事で役立っていますが、日常生活もずっとそうだと辛いです。
ご相談したいのは、日常生活での辛さを減らす方法についてです。
自分なりに『意識的に人の顔を見る時間を減らす』という方法を思いついています。
プロカウンセラーの皆様の知見をお聞かせいただければ嬉しいです。
よろしくお願い致します。SKさん
なぜ、人の顔色を読むのか?
SKさん、ご相談ありがとうございます。
人の表情や声色をずっと観察して、
「今、どう思っているんだろう?」
「機嫌悪いのかな?」
「楽しんでいるかな?」
と考え続けていたら、そりゃあ疲れますよねぇ。
しかも一対一だけではなく、集団の中でも一人ひとりの表情を確認しているとのこと。
SKさんの意識は、日常的にかなり「自分の外側」に向いているのではないかと思います。
ご自身で考えられた、
「意識的に人の顔を見る時間を減らす」
という方法も、私はいいと思います。
まずは自分がどれくらい人を見ているのかに気づいて、「今は見なくてもいいか」と意識的にやめてみる。
それだけでも負担は減るかもしれません。
ただ。
私はそれだけでは根本的な解決にはならないと思うんです。
今日は、もう少しその奥まで考えてみたいと思います。
SKさんはすでにカウンセリングを受けていらっしゃるとのことなので、現在のカウンセラーさんとも、このあたりを扱っていらっしゃるかもしれません。
その上で、私だったら、
「そもそも、どうしてそこまで人の表情や声色を確認する必要があるんだろう?」
というところを、かなり丁寧に見ていきたいと思います。
人は基本的に、自分にとって何のメリットもないことを、わざわざエネルギーを使ってまで続けません。
ということは、
「人の顔色を読むことによって、SKさんが得ているものがある」
と考えることができます。
たとえば、
「相手が怒っていないことを確認できる」
「嫌われていないことを確認できる」
「自分が何か悪いことをしていないか確認できる」
「相手が望んでいることを先回りできる」
「場の空気が悪くなる前に対処できる」
「ちゃんと気が利く人でいられる」
「ここにいても大丈夫だと安心できる」
などですね。
もちろん、これはあくまで一般的な例です。
SKさんの場合は何なのか、ご自身でもぜひ考えてみてください。
そして、もうひとつ。
「もし、人の顔色を読まなかったら、何が起こりそうで怖い?」
という質問もしてみてほしいんです。
「嫌われるかもしれない」
「誰かを怒らせるかもしれない」
「気が利かない人だと思われるかもしれない」
「自分の知らないところで関係が悪くなるかもしれない」
そんな怖れが出てくるのであれば、
問題は「人の顔を見るクセ」そのものではなく、
人の顔色を確認していないと安心できないこと
なのかもしれません。
人の顔色を窺うようになる理由
では、なぜそこまで人の反応を気にするようになるのでしょうか。
これにはいろいろな理由が考えられます。
自己肯定感の低さや無価値感、罪悪感、否定されたり嫌われたりすることへの怖れなどが関係していることもあります。
そして、子どもの頃の家庭環境が影響していることもあります。
たとえば、
親の機嫌によって家の空気が変わる。
怒っている親がいる。
感情の起伏が激しい家族がいる。
「お母さん、今日は機嫌いいかな?」
「お父さん、怒ってないかな?」
そんなふうに周りの様子を確認することが、自分を守るために必要だったとしたら。
子どもは家庭環境を変えることができませんから、
「相手の状態をいち早く察知する」
という能力を身につけることがあります。
また、
「お母さんを困らせちゃいけない」
「私がいい子でいれば大丈夫」
「私が何とかしなきゃ」
と思って育った場合には、相手の感情に責任を感じるようになることもあります。
すると大人になってからも、
「相手が不機嫌なのは私のせい?」
「私が何とかした方がいい?」
「嫌われてない?」
と、無意識に相手の状態を確認するようになることがあります。
だから私は、
「他人軸ですね」
「承認欲求が強いですね」
と、問題に気づくだけではなく、
「なぜ、そうならざるを得なかったのか?」
まで見ていくことが大切だと思っています。
人の気持ちが分かることは才能でもある
一方で、SKさんが持っているこの力。
私は悪いものとして全部なくしてしまう必要はないと思うんです。
>人の表情や声色から心を読むクセは営業や販売の仕事で役立っていますが、
SKさんご自身も、
「営業や販売の仕事で役立っています」
と書いてくださっていますよね。
人の表情の微妙な変化に気づく。
声色から相手の状態を察する。
相手が何を求めているのかを考えられる。
場の空気を読むことができる。
これって、
高い観察力でもあり、気遣いでもあり、人を大切にできる力でもある
と思うんです。
だから、
「人の顔色を読む自分はダメだから、やめなきゃ」
とは思わないでほしいんです。
問題なのは、人の気持ちを察して分かることではなく、
四六時中、分かろうとしてしまって、疲弊することではないでしょうか。
仕事ではその能力を存分に使う。
でも、プライベートでは休ませることもできる。
そんなふうに、自分で選べるようになったらいいですよね。
「今、私はやりすぎていない?」と確認してみる
>ご相談したいのは、日常生活での辛さを減らす方法についてです。
では、日常ではどのように対処していけばいいのでしょうか。
日常生活では、
「今、私はやりすぎていない?」
と、ときどき確認してみることをオススメします。
「今、この人の表情を確認する必要はある?」
「相手が不機嫌そうに見えるけど、本当にそうなの?それとも私がそう思っているだけ?」
「もし相手が不機嫌だったとして、それは私の責任?」
「私は何か頼まれた?」
「相手の機嫌を私が何とかしようとしていない?」
と、考えてみるということです。
ここで大切なのが、
相手の気持ちと、自分の気持ちを切り分けること。
です。
たとえば相手が不機嫌そうに見えたとしても、
「相手が不機嫌であること」と、
「私が何か悪いことをしたこと」は別ですよね。
そして、
「相手が不機嫌であること」と、
「私がその機嫌を直さなければならないこと」も別です。
相手には相手の感情があります。
そして、SKさんにはSKさんの感情があります。
そこを少しずつ切り分けていきましょう。
「相手はどう思っている?」から「私はどう感じている?」へ
SKさんはこれまで、
「相手はどう思っているかな?」
というアンテナを、とてもよく使ってきたのだと思います。
「この人は楽しんでいるかな?」
「怒ってないかな?」
「嫌じゃないかな?」
「私のこと、どう思っているかな?」
でも、相手のことを確認したくなったときに、もうひとつ自分に聞いてみてください。
「私は今、どう感じている?」
今までは他人に向けていたアンテナを、自分自身にも向けてみてください。
「私は楽しい?」
「私は嫌じゃない?」
「私は疲れていない?」
「私は本当はどうしたい?」
そうやって、今まで外側に向けていた意識を、少しずつ自分にも戻していくんです。
相手の気持ちを考えることをやめなくてもいいと思います。
でも、
「相手はどう思っている?」
だけで終わらず、
「じゃあ、私はどう感じている?」
までセットにしてみてください。
そうやって、自分の気持ちを確認する習慣を作っていく。
それが、他人軸から自分軸へ戻っていく練習にもなります。
「顔色を読まなくても大丈夫」と思える自分へ
SKさんが考えられた「人の顔を見る時間を減らす」という方法は、今の負担を減らすためには役立つと思います。
でも、もし長い間、人の顔色を読むことで自分を守ったり、安心を得たりしてきたのだとしたら、
行動だけを変えようとしても、なかなかうまくいかないことがあります。
だからこそ、
「私は何が怖くて、人の顔色を確認しているんだろう?」
「いつから、こんなに人の反応を気にするようになったんだろう?」
「私は誰の機嫌を、ずっと気にしてきたんだろう?」
そんなところまで見ていってほしいと思います。
そして最終的に目指したいのは、
「人の顔色を読まない人になること」ではなく、「読まなくても大丈夫な自分になること」
なのではないでしょうか。
相手がどう感じているのか分からなくても大丈夫。
誰かが不機嫌でも、それを自分の責任にしなくていい。
すべての人が自分をどう思っているのか、確認しなくてもいい。
SKさんが持っている、人をよく見られる力や気遣いをなくす必要はありません。
必要なときにはその力を使って、
必要のないときには、ちゃんと休ませてあげる。
そんなふうにできるようになれば、今持っている才能をそのままに、日常生活はずっと楽になっていくと思います。
ただ、こうした「人の顔色を読まずにはいられない理由」は、自分一人ではなかなか見つけにくいものでもあります。
なぜなら、それはあまりにも長い間、当たり前にやってきたことだからです。
私のカウンセリングでは、今起きている行動だけを変えようとするのではなく、
「なぜ、そうしなければならなかったのか?」
という心の奥にある理由を一緒に探していきます。
子どもの頃の家族との関係や、過去の人間関係、そのときに感じていた感情などを振り返っていくと、
「だから私は、こんなに人の顔色を気にしていたんだ」
と、自分の行動の理由がつながることがあります。
理由が分かれば、自分を責める必要もなくなります。
そして、もう必要のないやり方を少しずつ手放して、
「相手はどう思っている?」ではなく、
「私はどう感じている?私はどうしたい?」
を基準に生きられるようになっていきます。
「人の反応が気になって疲れる」
「相手の機嫌に振り回されてしまう」
「自分がどうしたいのか分からない」
「頭では他人軸だと分かっているのに変えられない」
そんな方は、一人で何とかしようとせず、ぜひカウンセリングで一緒に根っこの部分を見ていきましょう。
竹内えつこでした。
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