
パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す
パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。
「付き合う前は、もっと言いたいことが言えていたのに…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
まだ相手のことをそれほど好きではなかった頃は、
「私はこっちがいい」
「それは嫌だな」
「もっとこうして欲しい」
なんて普通に言えていた。
でも、相手のことを好きになって、関係が深くなっていくにつれて、
「こんなこと言ったら嫌われるかな」
「面倒くさいって思われないかな」
「彼に合わせた方がいいかな」
と、だんだん言いたいことが言えなくなってしまう。
最初は、
「彼が喜んでくれるなら」
「彼の好きなことを一緒に楽しみたい」
「彼に合わせてあげたい」
そんな「好き」という気持ちから始まったことだったのかもしれません。
でも、いつの間にか、
「本当は嫌だけど、彼が喜ぶなら…」
「私はこっちがいいけど、彼に合わせよう」
「言いたいことがあるけど、黙っておこう」
と、自分の気持ちを後回しにするようになる。
そして気づけば、好きな人と一緒にいるはずなのに、なんだか苦しい。
私はとっても思い当たりがあります!(笑)
今日は、そんな「恋愛で我慢してしまう心理」についてお話ししたいと思います。
「好きなのに苦しい」の中で起きていること
好きな人と一緒にいるんだから、本来なら嬉しいはずですよね。
それなのに、なぜ苦しくなってしまうのでしょうか。
恋愛で「苦しい」と感じている時、こんなことが起きている場合があります。
◯相手に合わせすぎてしまう
「何が食べたい?」
「どこに行きたい?」
「いつ会いたい?」
そう聞かれても、
「なんでもいいよ」
「あなたの好きなところでいいよ」
「私はいつでも大丈夫」
と、いつも相手に合わせてしまう。
もちろん、本当にどちらでもいい時もあります。
でも、本当は行きたい場所があるのに言わない。
本当は今日は疲れているのに、相手が会いたいと言ったから会う。
本当は嫌だと思っているのに、「まあいいか」と受け入れる。
そんなことが続いているなら、相手に合わせることが習慣になっているのかもしれません。
そこには、
「自分の希望を言ったら、相手に嫌がられるかもしれない」
という怖れが隠れていることがあります。
◯言いたいことが言えなくなる
「それ、ちょっと悲しかった」
「私はこうしてほしかった」
「それは嫌だった」
本当は伝えたい気持ちがある。
でも、
「こんなことを言ったら面倒くさいと思われそう」
「喧嘩になったら嫌だな」
「雰囲気を悪くしたくない」
そう思って、飲み込んでしまう。
子どもの頃、自分の気持ちを伝えても聞いてもらえなかったり、気持ちを表現することで誰かが怒ったり、過去の恋愛で本音を伝えたことで関係が悪くなった経験があったりすると、
「自分の気持ちを言わない方が関係はうまくいく」
と考えるようになることがあります。
◯嫌われないか不安になる
メッセージの返信が少し遅い
いつもより彼のテンションが低い
会う回数が減った
そんなちょっとした変化にも、
「嫌われたのかな」
「気持ちが冷めたのかな」
「別れたいと思っているのかな」
と不安になってしまう。
この背景には、過去の恋愛経験が影響していることもあります。
・急に音信不通になった
・突然振られた
・浮気された
・信じていた相手に裏切られた
・ある日突然、相手の態度が変わった
そんな経験があると、
「また同じことが起きるかもしれない」
と、心が関係を失うことを警戒するようになります。
今の相手との間では何も起きていなくても、過去の経験から未来を怖れてしまうのです。
◯自分より相手を優先してしまう
自分がどうしたいかより、
「彼はどうしたいかな?」
「彼は何をしたら喜ぶかな?」
「彼にとって都合がいいのはいつかな?」
と、いつも相手のことを先に考える。
相手を思いやること自体は、もちろん悪いことではありません。
でも、自分の気持ちを後回しにしてまで相手を優先しているなら、そこには
「相手を喜ばせることで、愛されようとする気持ち」
が隠れていることがあります。
何かをしてあげること
相手に合わせること
相手の役に立つこと
そうすることで、「私はこの人にとって必要な存在なんだ」と、自分の価値を感じようとしているのかもしれません。
◯なぜ自分と付き合ってくれているのか自信が持てない
彼から「好き」と言われても、
「私のどこがいいんだろう?」
「もっと可愛い人はいっぱいいるのに」
「彼の趣味が変わってるんじゃないかな?」
と思ってしまう。
これは「嫌われるかもしれない」という不安とは、少し違います。
ここにあるのは、
「私には愛される価値がない」
という、自分自身への自信のなさです。
相手は自分を選んでくれている
好きだと言ってくれている
それでも、自分自身が自分の価値を認められていないと、相手からの愛情をなかなか信じることができません。
このように、「好きなのに一緒にいると苦しい」という状態には、さまざまな心理が隠れています。
そして、その根っこにあるのは、
「この人を失いたくない」
「愛されなくなったらどうしよう」
「そのままの私では愛されないかもしれない」
という怖れなのかもしれません。
なぜ恋愛で我慢してしまうの?
恋愛で我慢してしまう背景は、人によって違います。
育ってきた家庭の中で、
「自分より周りを優先する」
「波風を立てない」
「自分が我慢すればうまくいく」
ということを身につけてきた人もいるでしょう。
過去の恋愛で傷ついた経験から、
「本音を言ったら嫌われる」
「相手を信じたら傷つく」
と思うようになった人もいるかもしれません。
また、自分に自信が持てないことで、
「こんな私と付き合ってくれているんだから、これくらい我慢しなきゃ」
と思ってしまうこともあります。
だから、ただ、
「もっと言いたいことを言えばいい」
「我慢しなければいい」
という話ではないんですよね。
頭では分かっていてもできないから、苦しくなるのだと思います。
我慢すること=相手を大切にすること、ではない
好きな人だから、喜んでほしい。
好きな人だから、できるだけ相手の希望を叶えてあげたい。
そう思うこともあるでしょう。
でも、
「好きだから私が我慢すればいい」
「彼が喜ぶなら、私は別にいい」
「私さえ我慢すれば、うまくいく」
そんなことが続いているなら、それは愛情ではなく「犠牲」になっているかもしれません。
犠牲=愛ではありません。
我慢している時は、
「これくらい大丈夫」
と思っていても、それが積み重なると、
「私はこんなに我慢しているのに」
「私はこんなにあなたのことを考えているのに」
「どうして私の気持ちは分かってくれないの?」
と、不満や怒りに変わっていくことがあります。
相手を大切にしたくて始めたはずのことが、いつの間にか二人を苦しめるものになってしまうのです。
あなたが我慢している時、相手はどう感じている?
そして、もう一つ考えてみてほしいことがあります。
あなたが相手のために我慢している時、相手はそれをどう感じているでしょうか。
もしかしたら、
「自分のせいで我慢させている」
と罪悪感を感じているかもしれません。
いつも自分に合わせてもらっていることで、
「自分も何か返さなきゃいけないのかな」
とプレッシャーを感じることもあるでしょう。
あるいは、
「そこまでしてほしいなんて頼んでないんだけど…」
と戸惑うこともあるかもしれません。
そして、あなたが本音を言わず、いつも相手に合わせていたら、
「本当はどう思っているんだろう?」
「何を考えているのか分からない」
「自分には本音を話してくれないんだな」
と、距離を感じることもあります。
相手を大切にするためにしていた我慢が、かえって二人の間に距離を作ってしまうこともあるのです。
まずは「私は」を主語にして伝えてみる
では、どうしたらいいのでしょうか。
まずは、自分の気持ちを伝える練習をしてみましょう。
この時に意識してほしいのが、I(アイ)メッセージです。
「あなたは全然連絡してくれない」
ではなく、
「私は、もう少し連絡をもらえると嬉しい」
「あなたはいつも私の気持ちを分かってくれない」
ではなく、
「私は、あの時ちょっと寂しかった」
というように、
「あなた」を主語にして相手を責めるのではなく、「私は」を主語にして自分の気持ちを伝えます。
「私はこう感じている」
「私はこうしたい」
「私はこれは嫌だと思っている」
そんな小さなことからで構いません。
自分の気持ちを伝えることは、相手を信頼することでもあります。
「こんなことを言ったら嫌われる」と決めつけるのではなく、
「私の気持ちを伝えても、この人とは話し合うことができる」
と、相手を信じてみることでもあるのです。
自分を大切にすることが、相手を大切にすることにつながる
心理学ではよく「自分を大切にしましょう」と言います。
でも、「自分を大切にしましょう」と言われると
「じゃあ、自分の好きなようにすればいいの?」
「それって、ただの自分勝手では?」
と思う人もいるかもしれません。
でも、そうではありません。
「好きだから我慢する」の反対は、「好き勝手にする」ではありません。
自分の気持ちも大切にする。
そして、相手の気持ちも大切にする。
「私はこうしたいけど、あなたはどう?」
と、お互いの気持ちを持ち寄って、二人で考えていく。
どちらか一人が我慢することで成り立つ関係ではなく、二人とも大切にされる関係を作っていく。
それが、パートナーシップなのだと思います。
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ここまで読んで、
「私、いつもこれをやっているかも…」
と思った方もいるかもしれません。
付き合う相手は違うのに、
最初は言いたいことが言える
でも、好きになると言えなくなる
相手に合わせるようになる
嫌われることが怖くなる
自分より相手を優先する
そして、だんだん恋愛が苦しくなる
もし、そんな恋愛を何度も繰り返しているなら、今のパートナーとの問題だけではなく、あなた自身の恋愛のパターンになっている可能性があります。
「どうして私は、好きになると我慢してしまうんだろう?」
「どうして恋愛になると、自信がなくなってしまうんだろう?」
「どうして言いたいことが言えなくなってしまうんだろう?」
その背景には、過去の恋愛で傷ついた経験や、育ってきた家庭環境、自分自身に対する思い込みなどが関係していることがあります。
そして、自分では当たり前になっている恋愛パターンは、一人で考えているだけでは、なかなか気づけないことがあります。
カウンセリングでは、これまでの恋愛や過去の経験を一緒に振り返りながら、
「なぜ私は、好きになると我慢してしまうのか?」
その背景を一緒に見つけていきます。
そして、自分の気持ちを大切にしながら、相手とも安心して関係を築いていけるように、これまでの恋愛パターンを少しずつ変えていきましょう。
「我慢しないと愛されない恋愛」から、「自分も相手も大切にできる恋愛」へ。
同じ恋愛を繰り返したくないと思ったら、ぜひカウンセリングにいらしてくださいね。
パートナーシップにおける「信頼」については、こちらの記事でも詳しくお話ししています。
期待と信頼の違いとは?恋愛や夫婦関係が苦しくなる本当の理由
竹内えつこでした。
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