夫から妊活の提案で、安心できていた夫婦関係が揺らいだ。
さらに、心の居場所になっていた彼との関係まで失うかもしれない…本当に苦しいのは、彼と会えないことだけ?
夫か彼か?子どもを産むか?ではなく、自分の本当の気持ちと向き合っていきましょう。

パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す
パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。
今日は『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします!
ココロノマルシェとは?
根本裕幸カウンセラーの弟子カウンセラーたちが回答する、無料お悩み相談掲示板です。
皆さま、お気軽にご投稿くださいね。
ココロノマルシェ
今日のお悩みはコチラです。
夫に子供を考えて欲しいと言われて、泣いてしまいました。
いつも自分の心と向き合う時に参考にさせていただいています。
私には、優しくて家庭的で金銭的にも安定した大好きな夫がいます。
お父さんのように感じてしまっていますが親よりも安心できるかけがえのない人です。夫もいるのに彼氏もいる問題なのですが、1年前くらいから年上の独身ロックマンと2.3ヶ月に1回お食事をしてセックスするようになりました。
彼は、親が厳しく言うことを聞かないと激しく怒られていたようで恵まれた環境で育っていない。子供は欲しくない。と言っていました。親密感の恐れもかなり強いように感じます。
いつもは無表情で淡白ですが2人きりの時はぽわぽわしていて甘えてきたり、癒されてくれているのかなと思っています。
初めは受け身な彼が回数を重ねる毎に抱きしめくれたり頭を撫でてくれるようになったり私も癒されるようになりました。結婚して3年の記念日に、そろそろ子供を考えたいと夫にいわれました。
私は両親があまり仲良くしていない様子を見てきた事や、年の離れた弟が生まれた時に姉なのに産後うつになってしまったことから子供は絶対に欲しくないと思って生きてきました。
付き合う時もプロポーズしてくれた時も伝えていましたが、子供が欲しいと言われた時正直ショックでした。でも断ると夫に悪いかな。捨てられちゃうのかな。と思ってわんわん泣いてしまいました。
夫はそれでも抱きしめて優しく話を聞いてくれて、結局今年中に妊娠前の検査やできる範囲の妊活などはしてみようという話で落ち着きました。ただ、子供の話が出たことのショックはなかなか癒えず、今年中に妊活をするとなるともう彼とは終わりにしなければならないとの思いでいっぱいになってしまいました。
彼と2.3ヶ月の頻度で会っていたのは、幸せな時間を過ごした後すこしよそよそしくなるので、なんとなく感それ以上の頻度だとシャッターが降りているような気がしたからです。
でも、妊活をするならもしかしたら最後の逢瀬になるかもしれないと思い、前回会ってから1ヶ月くらいで連絡してしまいました。
そうすると案の定返信が無く…。シャッターが降りていると知っていたのに、今まで2.3ヶ月開けることで楽しく過ごせることを知っていたのに、焦って失敗した気持ちになりました。
つらくてつらくて、根本先生のブログを読んで自分に向き合ってみたり…。
夫から貰った愛で満たされた私が傷ついた彼に愛を注いで大切にしてきた事は私にとってとても幸せを感じることでした。でも、本来は夫やもしかしたら出来るかもしれない子供に注ぐものですよね…。
せめて、彼に最後に会う時はお互いに子供が要らないという考えで支え合ってきたので、しっかり伝えて心に区切りを付けたかったのにそれも出来ず不完全燃焼になって、この思いをどうしたらいいいいか分からなくなってしまいました。
今も頭の中が落ち着いてなくて…。良ければ、たすけてください。
まろさん
まろさん、ご相談ありがとうございます。
ご相談を読んでいると、今は彼から返信がないことや、
「最後になるかもしれないのに、きちんと会って話すこともできない」
「このまま終わってしまうのかもしれない」
ということが、とても苦しく感じられているのだと思います。
でも、私は今回のご相談を読んでいて、
まろさんが今こんなにも苦しい理由は、本当に彼と会えないことだけなのかな?
と思ったんです。
今日は少し、彼との関係から離れたところも一緒に見ていきたいと思います。
本当に苦しいのは?
>夫もいるのに彼氏もいる問題なのですが、1年前くらいから年上の独身ロックマンと2.3ヶ月に1回お食事をしてセックスするようになりました。
彼とは1年ほど、2〜3ヶ月に一度会う関係を続けてこられたとのこと。
最初は受け身だった彼が、少しずつ抱きしめてくれたり、頭を撫でてくれたりするようになった。
まろさんも、
「彼は癒されてくれているのかな」
「私も癒されるようになった」
と書いてくださっていました。
そんな関係だからこそ、
「最後になるかもしれないなら、ちゃんと会いたい」
「自分の言葉で伝えて、区切りをつけたい」
と思うのも分かります。
でも今回、彼への気持ちが大きく揺れ始めたきっかけは、
旦那さんから「そろそろ子どもを考えたい」と言われたこと
なんですよね。
私は、ここが今回のお悩みを考える上で、とても大切なポイントだと思っています。
「子どもはいらない私」を受け入れてくれた夫
>私は両親があまり仲良くしていない様子を見てきた事や、年の離れた弟が生まれた時に姉なのに産後うつになってしまったことから子供は絶対に欲しくないと思って生きてきました。
>付き合う時もプロポーズしてくれた時も伝えていましたが、子供が欲しいと言われた時正直ショックでした。
まろさんは、これまでずっと「子どもは欲しくない」と思って生きてこられました。
ご両親の関係を見てきたことや、年の離れた弟さんが生まれた時の経験も、その思いに影響しているのでしょう。
そして、その気持ちは結婚してから突然言い出したことではなく、
付き合う時にも、プロポーズされた時にも、旦那さんに伝えていたんですよね。
それでも旦那さんは、まろさんと結婚することを選んでくれました。
だから、まろさんにとって旦那さんは、
「子どもを望まない私でも受け入れてくれる人」
でもあったのではないでしょうか。
実は私自身も、結婚前に『子どもがいらなくてもいいなら結婚する』と相手に伝えて結婚した経験があります。
それでも後になって『やっぱり子どもが欲しい』『本当は欲しかった』と言われました…
最初から伝えていたことだからこそ、後から相手の気持ちが変わったことを知るのは、なかなかショックですよねぇ。
私は『え?言ってたことと違うじゃん!!!それって、後出しジャンケンじゃん!!!』と思いました。
もちろん、人の気持ちは変わることがありますから、
旦那さんが悪いと言い切ることはできません。
でも、旦那さんの気持ちが変わったことと、まろさんが傷ついたことは、別の話だと思います。
泣いてしまった理由
私は、ご相談の中のこの部分がとても気になりました。
>でも断ると夫に悪いかな。捨てられちゃうのかな。と思ってわんわん泣いてしまいました。
まろさんは、
「私は子どもが欲しくない!」
と怒ったわけではないんですよね。
最初に出てきたのが、
「夫に悪いかな」
「捨てられちゃうのかな」
でした。
もしかすると、旦那さんから子どもの話をされたことで、
「子どもがいらない私では、もう愛してもらえない?」
「今までの私のままでは、この場所にいられない?」
そんな、今までの自分が否定されるような怖さが出てきたのではないでしょうか。
まろさんは旦那さんのことを、
「親よりも安心できるかけがえのない人」
と書いてくださっています。
それほど安心できる大切な人との関係だからこそ、その安心が揺らいだ時の衝撃も大きかったのだと思います。
彼は「もう一つの居場所」?
そして、ここで彼との関係を見てみましょう。
>彼は親密感の恐れもかなり強いように感じます。
>でも、妊活をするならもしかしたら最後の逢瀬になるかもしれないと思い、前回会ってから1ヶ月くらいで連絡してしまいました。
>そうすると案の定返信が無く…。
私は彼のことを、
「親密感の恐れがあるから返信できないんですね」
「今はシャッターが降りているんでしょうね」
と分析することは、あまり重要ではないと思っています。
返信がない理由は、彼にしか分からないからです。
それよりも大切なのは、
まろさんにとって、彼との関係がどんな場所だったのか?
ということです。
ご主人は、優しくて家庭的で、金銭的にも安定していて、まろさんにたくさんの愛を与えてくれる人。
一方で彼との関係では、
「夫からもらった愛で満たされた私が、傷ついた彼に愛を注いで大切にしてきた」
と書いていらっしゃいます。
つまり、
夫との関係では、愛を受け取る私。
彼との関係では、愛を与える私。
そんな二つの自分がいたのかもしれません。
そして、もう一つ大切なのが、
彼も「子どもは欲しくない」と話していたことです。
彼との関係の中では、
「子どもを持たない人生を選ぶ私」
について、迷う必要がなかったのではないでしょうか。
心理学では、普段の生活では満たせない感情や欲求を満たす場所を「アンダーグラウンド」と表現することがあります。
彼との時間は、まろさんにとって、
妻でもなく、
これから母親になるかもしれない女性でもなく、
ただ一人の女性として愛を与えたり、甘えられたり、癒されたりできる、もう一つの居場所だったのかもしれません。
そう考えてみると、今の苦しさが少し違って見えてくるのではないでしょうか。
旦那さんから「子どもが欲しい」と言われて、これまで安心できていた夫婦関係が揺らいだ。
そして、
「妊活するなら彼とは終わりにしなければ」
と思った。
つまり今のまろさんは、
安心できる旦那さんとの関係が揺らいだタイミングで、もう一つの居場所だった彼との関係まで失うかもしれない状態
にいるのだと思います。
だから、いつもなら2〜3ヶ月待てたのに、今回は1ヶ月で彼に連絡した。
そして、
「焦って失敗してしまった」
と書いていらっしゃいますが、私は単純に失敗だったとは思いません。
それだけ今、
「私の居場所がなくなってしまうかもしれない」
という怖さが大きくなっているのではないでしょうか。
妊活する前に考えて欲しいこと
そして、ここからが一番大切なところです。
まろさんは旦那さんと話し合って、
「今年中に妊娠前の検査や、できる範囲の妊活をしてみよう」
というところまで話が進んでいます。
でも私は、その前にもう一度、
「私は、本当に子どもが欲しいのかな?」
と自分に聞いてみてほしいと思います。
「夫が欲しがっているから」
「断ったら申し訳ないから」
「子どもを産まなかったら捨てられるかもしれないから」
という理由ではなく、
まろさん自身は、どうしたいのでしょうか。
もちろん、
「今までは絶対にいらないと思っていたけれど、夫となら考えてみてもいいかもしれない」
という気持ちに変わることだってあります。
反対に、
「やっぱり私は子どもを望んでいない」
という答えになるかもしれません。
どちらが正しいという話ではありません。
ただ、妊娠や出産は、まろさん自身の身体にも人生にも大きく関わることです。
だからこそ、
ご主人を失わないために、自分の本音を置き去りにしたまま進んでほしくない
と私は思います。
そして彼について。
「最後に会って、ちゃんと伝えて区切りをつけたかった」
という気持ちも、とてもよく分かります。
できることなら、そうできたらいいですよね。
でも、区切りをつけるためには、必ずしも彼の協力が必要なわけではありません。
彼が返信してくれなければ、
彼が会ってくれなければ、
私は前に進めない。
そうなってしまうと、自分の人生の主導権を彼に預けることになってしまいます。
彼との関係で得たもの
彼に与えたもの
彼から受け取ったもの
一緒に過ごした時間の中で感じた幸せ
それらは、最後にもう一度会えなかったからといって、なかったことにはなりません。
彼との関係がまろさんにとって大切だったのなら、
「大切な時間だった」
と認めてあげてもいいのではないでしょうか。
「誰を選ぶか」ではなく「私はどう生きたいか」
>夫から貰った愛で満たされた私が傷ついた彼に愛を注いで大切にしてきた事は私にとってとても幸せを感じることでした。
>でも、本来は夫やもしかしたら出来るかもしれない子供に注ぐものですよね…。
私は、ここでまろさん自身を責めなくてもいいと思います。
大切なのは、
「本来、誰に愛を注ぐべきなのか」ではなく、「私はなぜ彼を愛することで幸せを感じていたのだろう?」
と、自分の心を見てあげることではないでしょうか。
今回のことを、
「夫か彼か」
という二択だけで考えなくてもいいと思います。
そして、
「子どもを産むか、産まないか」
についても、今すぐ答えを出さなくてもいい。
その前に、
「私はどんな夫婦でいたいんだろう?」
「私はどんな人生を生きたいんだろう?」
「私はこれから、どんな私でいたいんだろう?」
そこに戻ってみてください。
彼から返信が来るかどうかは、彼の選択です。
旦那さんが子どもを望むことも、旦那さんの気持ちです。
これらをコントロールすることはできません。
でも、
まろさんが自分の人生をどうしたいのかを決めることは、まろさんにしかできません。
今は頭の中がいっぱいで、すぐに答えが出なくても大丈夫です。
彼との関係をどうするかを急いで決めるよりも、まずは、
「私は本当はどうしたい?」
という自分の声を、ゆっくり聞いてあげてください。
ただ、自分の本音って、一人で考えているとなかなか分からないことがあります。
特に今回のように、
「夫を失いたくない」
「彼との関係も終わらせたくない」
「子どもは欲しくない」
「でも夫の望みも叶えてあげたい」
いろいろな気持ちが絡み合っている時は、考えれば考えるほど分からなくなってしまうこともあります。
カウンセリングでは、
「夫と彼、どちらを選ぶべきか」
という答えを私が決めることはしません。
一緒に心の中を整理しながら、
「私は本当はどうしたいのか」
その答えを見つけていきます。
自分の人生だからこそ、誰かに合わせて決めるのではなく、自分が納得できる選択をしてほしいと思っています。
竹内えつこでした。
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