好きだったのに両思いになると冷める…「蛙化現象」とは?回避型との違い

avatar

パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す

パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。

「ずっと好きだったのに、両思いになった途端に気持ちが冷めてしまった…」

そんな経験はありませんか?

片思いをしているときは、

「もっと会いたい」
「付き合えたらいいな」
「私のことを好きになってほしい」

と思っていたのに、いざ相手から好意を向けられたり、付き合うことになったりすると、

「なんか違うかも…」
「急に会いたくなくなった」
「好きって言われると気持ち悪い」

と感じてしまう。

最近では、このような状態を「蛙化現象」と呼ぶことがあります。

でも、
「付き合った途端に距離を取りたくなるなら、回避型と同じなの?」
と思った方もいるかもしれません。

確かに、蛙化現象と回避型には似ている部分があります。

でも、同じものではありません。

今日は、蛙化現象が起こる心理と、回避型との違いについてお話ししたいと思います。

蛙化現象についてお話ししたyoutubeはこちら

「蛙化現象」とは?

蛙化現象とは、それまで好意を持っていた相手が自分に好意を向けてきた途端、相手に対して嫌悪感を抱くようになる心理現象のことです。

名前の由来は、グリム童話の『かえるの王さま』。

物語では、気持ち悪いと思っていたカエルが王子様に変わりますが、蛙化現象ではその逆。

王子様だと思っていた相手が、突然カエルのように感じられてしまう。

そんな心の変化を表した言葉です。

ちなみに最近では、

「好きな人の食べ方を見て冷めた」
「店員さんへの態度を見て冷めた」
「ちょっとした仕草を見て無理になった」

といった意味でも「蛙化」という言葉が使われています。

でも、本来の蛙化現象は、
「相手から好意を向けられたことをきっかけに、嫌悪感が生まれる」
というところがポイントです。

なぜ蛙化現象は起こるの?

では、あんなに好きだった相手なのに、なぜ自分のことを好きになってくれた途端に嫌になってしまうのでしょうか。

理由はひとつではありません。

①自己肯定感の低さや無価値観
蛙化現象の原因には、自己肯定感の低さが影響していることがあります。

自分自身の価値を低く見ていると、自分を選んでくれた相手の価値まで下げてしまうことがあります。

「こんな私を好きになるなんて、この人大丈夫なの?」
と、感じてしまうのです。

片思いをしている間は、
「素敵な人」
「憧れの人」
「手が届かない人」

だった相手が、自分を好きになった瞬間、
「私を好きになる程度の人なんだ」
と感じてしまうのです。

②相手を理想化している
また、相手を理想化している場合、相手から好意を向けられたことで、
それまで「手の届かない憧れの人」だった相手が急に現実的な存在になることがあります。

さらに実際に関係が始まると、それまで見えていなかった部分も見えてきます。

「私が思い描いていた人と違う…」

と感じ、気持ちが冷めてしまうこともあります。

③親密感への怖れ
蛙化現象の背景には、「親密になることへの怖れ」が隠れている場合があります。

片思いの間は、相手との間に一定の距離があります。

でも、両思いになったり、付き合い始めたりすると、相手との距離が一気に縮まることがあります。

自分のことを深く知られる
相手に心を開く
傷つけられる可能性も出てくる

恋愛が「憧れ」ではなく「現実」になった途端、それまで感じなくて済んでいた怖さが出てくることがあるのです。

親密感への怖れは、こちらの記事でも詳しくお話ししています。

好意を向けられると逃げたくなるのはなぜ?心理と向き合い方

回避型と蛙化現象は何が違う?

ここまで読んで、
「それって回避型と同じじゃないの?」
と思った方もいるかもしれません。

以前こちらの記事で、回避型についてご紹介しました。

付き合うと急に冷たくなる…「回避型」とは?親密になるほど距離を取りたくなる心理

確かに、回避型と蛙化現象には、
「相手との距離が近づいたときに、離れたくなる」
という共通点があります。

ただし、大きな違いがあります。

蛙化現象では、相手から好意を向けられたことをきっかけに、
「気持ち悪い」
「触られたくない」
「会いたくない」
など、相手そのものに対する嫌悪感や拒否感が生まれます。

一方、回避型の場合は、必ずしも相手を嫌いになったわけではありません。

好きな気持ちはある。

でも、
「これ以上近づかれると苦しい」
「自分のペースを乱されたくない」
「ひとりになりたい」
と感じ、距離を取りたくなるのです。

つまり、

蛙化現象は「好きだった相手そのものを拒絶したくなる」

回避型は「相手との親密な関係から距離を取りたくなる」

という違いがあります。

ただ、人の心はそんなにきれいに分類できるものではありません。

蛙化現象の背景に「親密になることへの怖れ」がある場合もありますし、回避型の人が関係が近づいたことで相手への嫌悪感を感じることもあります。

そのため、
「私は蛙化なの?」
「それとも回避型なの?」
と無理にどちらかに分類するよりも、

「私は、相手との距離が近づいたときに何を感じているんだろう?」

と考えてみることの方が大切です。

「蛙化した=本当は好きじゃなかった」とは限らない

蛙化現象が起きると、
「じゃあ、最初から好きじゃなかったのかな?」
と思ってしまうかもしれませんが、そうとは限りません。

私は、片思いをしていたときに感じていた「好き」という気持ちまで否定する必要はないと思います。

「好きな人と付き合う」
ということと、
「誰かと親密な関係を築く」
ということは、少し違います。

遠くから好きでいるだけなら、自分の見せたい部分だけを見せていることもできます。

でも、パートナーシップではそうはいきません。

相手と心の距離が近づくことで…

自分の弱いところ
自信のないところ
嫉妬する自分
甘えたい自分
傷つきやすい自分

いろいろな自分が出てきます。

関係を築いていく中で、それまで自分でも気づかなかった怖れや自己否定が出てきた可能性もあるのです。

だから、
「冷めたんだから、好きじゃなかったんだ」
と簡単に結論を出さなくても大丈夫です。

好きなのに離れたくなる自分を責めないために

「せっかく好きな人と付き合えたのに」
「どうして普通に恋愛できないんだろう」
「私って恋愛に向いていないのかな」

そんなふうに自分を責めたくなることもあるかもしれません。

でも、自分を責めても、なぜその気持ちが出てきたのかは分かりません。

そんなときは、
「私は何を怖がっているんだろう?」
という視点から、自分の心を見てみてください。

相手に嫌われることが怖いのかもしれない
本当の自分を知られることが怖いのかもしれない
誰かを信頼して、心を開くことが怖いのかもしれない

あるいは、本当に相手との関係に違和感を感じているのかもしれません。

大切なのは、
「蛙化だから仕方ない」
で終わらせるのではなく、自分の中で何が起きているのかを知っていくことです。

そして、相手が離れていくことが怖くて、逆にどんどん距離を縮めたくなる人もいます。

それが、以前ご紹介した「不安型」です。

彼のことばかり考えてしまう…「不安型」とは?愛されていても不安になる恋愛心理

不安になると相手に近づきたくなる人もいれば、離れたくなる人もいる。

パートナーシップでは、自分でも気づいていなかった心のクセが、とても分かりやすく表れることが多いのです。

蛙化現象も回避型も、表面的には、

「付き合ったら冷めた」
「急に会いたくなくなった」
「距離を取りたくなった」

という同じような行動に見えることがあります。

でも、その奥にある気持ちは人それぞれです。

だからこそ、
「私は本当にこの人が嫌になったのかな?」

それとも、
「この人と近づくことが怖くなったのかな?」

そんなふうに、自分の心に問いかけてみてください。

恋愛で繰り返してしまうパターンには、これまで自分でも気づかなかった気持ちが隠れていることがあります。

「いつも好きな人と付き合うと冷めてしまう」
「相手から好かれるとなぜか逃げたくなる」
「近づきたいのに、近づかれると苦しくなる」

そんな恋愛を繰り返しているなら、一度、自分の心の動きを一緒に整理してみませんか。

恋愛がうまくいかない自分を責めるのではなく、
「私はどうしてこう感じるんだろう?」
と自分を理解していくことで、これまでとは違うパートナーシップを選べるようになっていきますよ。

恋愛で繰り返すパターンを変えたい方はこちら

竹内えつこでした。

関連記事

  1. 【2024年1月開講】パートナーシップに役立つ心理学講座 ベ…

  2. 心の距離が近すぎるとパートナーシップは苦しくなる・・・癒着を…

  3. 申し込み締め切りは 本日 10/15(火)18:00! パー…

  4. どんなことをやるの?“パートナーシップ×自己肯定感”セミナー…

  5. 愛するのはなぜ難しい?あなたがパートナーをうまく愛せない理由…

  6. 恋愛すると自分を見失う…怖れや不安の正体と抜け出す方法

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


最近の記事

PAGE TOP