人の気持ちが分かる力が弱くなってきた気がする――。
それは才能を失ったのではなく、常に周囲を読み続けなくても生きられるようになったからかもしれません。
人の心理を見抜く力が変化する理由と、その才能をこれからどう生かしていくのかについてお話しします。

パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す
パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。
今日は『ココロノマルシェ』に届いたお悩みにお答えします!
ココロノマルシェとは?
根本裕幸カウンセラーの弟子カウンセラーたちが回答する、無料お悩み相談掲示板です。
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天然スーパーカウンセラーになったけど…
こんにちは
19歳学生です^ ^
私は幼稚園時代からずーーーーっと浮いて生きてきて周りと馴染めずに邪険にされてどんどん本来すごく明るい分病みまくって負のオーラを出して生きてきました。
しかしずっと自分でどうしてこうなの?って思い自分なりに原因を調べまくるっていうことを中1くらいからやり出して高二で根本さんに出会いました。今まで何を言われても腑に落ちなかったもやもやがようやく言語で表現されてそこから狂ったように毎日毎日いろんなサイトを見てたらそしたらあら不思議ってかんじでそっから一年足らずで自分の苦しさが全部人生経験として昇華できちゃいました。
びっくり。そこから後輩たちのスーパーカウンセラーとして、というか誰に対しても仕草や行動、口癖、トーンを見るだけでその人の性格と心理パターン、悩みと過去の出来事を聞くとその人の問題の本質、大事にしてる価値観、認知の歪みがすぐわかるようになりました。
あまり自信を持てない私でもこれは断言できるくらい自分には才能があるんだと思わざるを得ないくらい他人からのウケというかびっくりされることが増えたんです。
なんでか安心するとか、相談とか秘密をいうのは私にだけだとか、そういうその人にとって心の弱い部分を渡して委ねてくれるようになったんです。
その上でどうしたらいいか一人一人向いた方法でアドバイスをしてうまく行くっていう経験をしていきました。まじでうれしくて、この力がきっかけでようやく人と馴染めていけるようになりました。
そこからやっと人間関係の感覚を掴んで、自己肯定感もあげて本来の自分で誰とでも仲良くなれるようになりました。なんですけど普通の人と馴染めていけば行くほどその私の力が少しずつ弱くなってる気がするんです。
この力は私にとって必要なもので人のことを知りたい、助けになりたい、心を全部明け渡してほしいっていう欲求のために必要だし私の大事な一部で体的に言うとどんどん触覚が鈍くなってるみたいな感覚で失いたくない気持ちが強いです。でもこの力に頼らなくても自立して自然体で楽しく生きるほど、それを必要としなくなって使わなくなって、苦しい気持ちの感覚を忘れていって分からなくなっていくような感じがして…
今では使おうって思わないとうまく出てこなくて日常的に使うのはもう厳しいところまで行ってます。本当に嫌だし怖いしこれを失ってしまったらわたしじゃないって思うくらいなんです。それくらい大事なのに。
分からなくなってく。
力不足を感じることも増えてる。
みたいな感じです。一応今でもまだ他の人の反応はこの力を出したら圧倒されてる感じなんですけど、いろんな大人の人にも認められてて、学校の先生に全然心理学とは関係ない学校なんですけどカウンセラーになってみたら?すごいよほんとにって言ってくださってます。
でも自分的に納得いかないことが増えています。もしかしたら回答をいただいたらそのままで大丈夫っていう回答が来るかもしれないんですけどわたし的にんーだよねーって感じるんですけどやっぱ嫌!困る!!!!って思います。笑
やっぱかわいいけどちょっとこういうギャップも必要じゃないですか!笑スパイス的な?だからなるべく失わない方法でアドバイスいただけるとうれぴーでーーーす!!!!!お願いします❤︎Liz*さん
力を失う怖れの正体
Liz*さん、ご相談ありがとうございます。
>今まで何を言われても腑に落ちなかったもやもやがようやく言語で表現されて、そこから狂ったように毎日毎日いろんなサイトを見てたら、そしたらあら不思議ってかんじでそっから一年足らずで自分の苦しさが全部人生経験として昇華できちゃいました。
>びっくり。
まず、19歳でここまで自分自身の心理を見つめ、苦しかった経験を学びに変えてきたことに驚きました!
ご自身でも書かれているとおり、Liz*さんには、人の心の動きや人間関係のパターンを捉える力があるのだと思います。
そして何より、
「人のことを知りたい」
「助けになりたい」
という思いを強く持っている方なのですね。
だからこそ、自分の大切な能力が弱くなっているように感じたら、不安になりますよね。
ましてやその力が、人とつながるきっかけになり、自信を取り戻すきっかけにもなったのだとしたら、
「この力を失ったら、また昔の自分に戻ってしまうのではないか」
という怖さが出てくるのも無理はないと思います。
>今では使おうって思わないとうまく出てこなくて、日常的に使うのはもう厳しいところまで行ってます。
今のLiz*さんは、「普通の人と馴染めるようになればなるほど、人の心理を理解する力が弱くなってきた」と感じていらっしゃいます。
でも私は、能力そのものがなくなったというよりも、
その能力を常に使い続ける必要がなくなった
のではないかと思いました。
>私は幼稚園時代からずーーーーっと浮いて生きてきて周りと馴染めずに邪険にされてどんどん本来すごく明るい分病みまくって負のオーラを出して生きてきました。
Liz*さんは幼い頃から、周囲に馴染めず、邪険にされてきたと書かれていますよね。
人間関係の中で何度も傷つくと、私たちは無意識に周囲を細かく観察するようになることがあります。
今、この人は怒っていないだろうか
嫌われていないだろうか
私は何か変なことを言っていないだろうか
この場でどう振る舞えば受け入れてもらえるだろうか
表情、声のトーン、仕草、言葉の選び方。
小さな変化を読み取ることで、自分を守ろうとするのです。
心理学では、このように周囲の危険や変化に対して常に敏感になっている状態を「過覚醒」や「過警戒」と表現することがあります。
もちろん、Liz*さんのお話だけで決めつけることはできません。
ただ、もともと持っていた観察力や共感力に加えて、
「相手を理解できなければ、また傷つくかもしれない」
という切実さが、その力をさらに鋭くしていた可能性はあると思います。
力が変化する移行期間
以前のLiz*さんは、人と関わるために、常にアンテナを高く立てていたのかもしれません。
相手の心理を理解することが、人間関係を築くために必要だった。
だから、特別に意識しなくても、その力が自動的に働いていたのでしょう。
でも今は、自己肯定感が育ち、自然体で人と関われるようになった。
相手を細かく分析しなくても、
「私は私で大丈夫」
「多少失敗しても、人間関係は壊れない」
「自分から人と関わっても大丈夫」
と思えるようになってきたのではないでしょうか。
そうすると、脳も心も、以前ほど周囲を警戒しなくなります。
それは能力が落ちたというよりも、
安心して生きられるようになった証拠
なのだと思います。
例えるなら、以前は戦場にいたので、24時間周囲を警戒する必要があった。
でも今は安全な場所に移動したので、必要な時だけ警戒すればよくなった。
安全な場所でまで、常に武器を構えていないと不安になる。
今のLiz*さんは、少しそんな状態なのかもしれません。
人の気持ちが分かることと、相手の小さな変化すべてを敏感に察知することは、似ているようで少し違います。
例えば、
相手の表情が曇った瞬間に、
「私が何か悪いことをした?」
「この人は私を嫌っている?」
「何か問題が起きるかもしれない」
と反応するのは、自分を守るための過敏さかもしれません。
一方で、相手の話を落ち着いて聴き、
「この人は、本当は寂しかったのかもしれない」
「怒っているように見えるけれど、傷ついているのかもしれない」
と考えられるのは、共感力や想像力です。
安心できるようになると、自分を守るための過敏さは弱くなっていきます。
でも、人への関心や共感力までなくなるわけではありません。
むしろ、自分の不安に振り回されなくなった分、
以前よりも冷静に相手を理解できるようになる
こともあります。
今は、その移行期なのかもしれませんね。
力の使い方を考える
自転車は、一度乗れるようになったら、しばらく乗っていなくても完全に乗り方を忘れることはありませんよね。
最初は少し感覚が鈍っているように感じても、乗り始めればまた身体が思い出します。
Liz*さんがこれまで身につけてきた力も、それに近いのではないでしょうか。
人の話を聴く力
表情や言葉の奥にある感情を想像する力
心理的なパターンを見つける力
相手に合わせて言葉を選ぶ力
これらは、ある日突然すべて消えてしまうものではありません。
むしろ、
「使おうと思った時には使える」
のであれば、その力はすでにLiz*さんの中に定着しているのではないでしょうか。
以前は自動的に作動していた。
今は自分でスイッチを入れられるようになった。
それは、能力が弱くなったのではなく、
能力を自分で管理できるようになった
とも言えると思います。
常に相手の心理を読み続けていたら、心も身体も疲れてしまいますよね。
スーパーカウンセラーにも、営業時間は必要なのです^ ^
私はカウンセラーとして活動していますが、カウンセリング中は我ながら「冴えてる!!」と思うことがあります。
でも、プライベートでは全く能力を使わずにフラットな気持ちで人と接しています。
ずっと「カウンセラーモード」だったら、常に人の話を聞いて、分析して、アドバイスして…
それでは私の心が休まらないですし、仕事モードを離れたプライベートな時間も大切ではないでしょうか。
魅力は「力」だけではない
>本当に嫌だし怖いし、これを失ってしまったらわたしじゃないって思うくらいなんです。それくらい大事なのに。
今回のお悩みの中で、私が一番気になったのは、
「これを失ってしまったら、わたしじゃない」
という言葉でした。
Liz*さんにとって、この力は単なる特技ではないのだと思います。
この力を持ったことで、人から必要とされた
相談や秘密を打ち明けてもらえるようになった
人と馴染めるようになった
自分にも価値があると思えるようになった
だから、
「人の心が分かる私」
というセルフイメージが、Liz*さんの自信や居場所を支えてきたのではないでしょうか。
そのため、能力が弱くなったように感じると、
「人から必要とされなくなるのではないか」
「自分には価値がなくなるのではないか」
「また一人になってしまうのではないか」
という不安まで、一緒に出てきてしまうのかもしれません。
でも、人がLiz*さんに心を開く理由は、その分析力だけなのでしょうか。
おそらく、そうではないと思います。
人のことを知りたいと思う姿勢
苦しんでいる人を助けたいと思う優しさ
相手の話を真剣に聴く力
自分自身も苦しんだからこそ、簡単に人を否定しないところ
そうしたLiz*さんの人柄も含めて、
「この人になら話しても大丈夫」
と思ってもらえたのではないでしょうか。
私は、Liz*さんは
能力があるから人に愛されるのではなく、人を安心させるという魅力を持っているのだと思います。
だから、みんなLiz*さんに心を開いてくれるのです。
>この力は私にとって必要なもので、人のことを知りたい、助けになりたい、心を全部明け渡してほしいっていう欲求のために必要だし、
人を深く理解したい
本音を知りたい
自分にだけは弱い部分を見せてほしい
そんな気持ちは、人への強い関心や愛情でもあります。
ただ、人を支える立場を目指すのであれば、
相手の心を全部知ろうとしないこと
も、とても大切になります。
人には、話したくないこともあります
自分でもまだ分からない気持ちもあります
すぐには向き合えない問題もあります
相手の心を開かせることよりも、
相手が自分のペースで心を開ける場所をつくること。
その人の答えを見抜くことよりも、
その人が自分で答えを見つけるまで待つこと。
これは、人の心理を読み解く能力とはまた別の力です。
次のステージへ進む時期
Liz*さんはこれまで、
人の心理を見抜く力
を育ててきたのだと思います。
でも、もし将来カウンセラーや人を支援する仕事をしたいのであれば、これから必要になるのは、
人の変化を支える力
です。
相手の問題を見抜くことと、相手が変化していくことは、同じではありません。
こちらが正しい答えを伝えても、相手がまだ受け取れる状態ではないこともあります。
本人が自分で気づくまで、待つ必要があることもあります。
アドバイスをするより、ただ話を聴いた方がいいこともあります。
時には、相手のためを思って、耳の痛いことを伝える必要もあります。
人を理解する力に加えて、
安心して話せる関係をつくる力
相手のタイミングを尊重する力
答えを急がずに待つ力
適切な距離を保つ力
自分と相手の問題を分ける力
自分の限界を知り、専門家につなぐ力
こうした力が加わることで、才能はさらに成熟していきます。
今感じている「力不足」は、能力がなくなったからではなく、
次に必要な力が見え始めたから
なのかもしれません。
だから私は、Liz*さんは「能力を失う時期」ではなく、「能力を育て直す時期」に入ったように感じました。
この力をどう使って生きるか
Liz*さんはこれまで、
「なぜ私は人と馴染めないのだろう」
「どうすれば苦しさから抜け出せるのだろう」
という問いに向き合ってきました。
その答えを探す中で、心理学に出会い、自分を理解し、人を理解する力も身につけた。
そして今、昔の苦しさから少しずつ自由になってきました。
だからこそ、これまで自分を支えてきた力の使い方が変わり始めているのだと思います。
今までは、
自分を守り、人とつながるために使っていた力。
これからは、
自分が望む人生をつくり、誰かの人生を支えるために使う力。
へと変わっていく時期なのではないでしょうか。
能力を失ったのではありません。
能力に頼らなくても、人とつながれる自分になったのです。
だから次は、
「私はこの力で、何をしたいのだろう?」
と考えてみてください。
カウンセラーになりたいのか
心理学を学びたいのか
悩んでいる若い人を支えたいのか
それとも、心理学とは別の世界で、人を理解する力を生かしたいのか
正解はありません。
まだ19歳ですから、今すぐ職業を一つに決める必要もありません。
ただ、
「この力を失わないために、昔の苦しい自分でいなければならない」
とは思わなくて大丈夫です。
苦しみ続けなくても、才能は使えます。
傷つき続けなくても、人の痛みに寄り添えます。
過去の苦しさを忘れてしまうのが怖い時は、
「苦しかった自分を捨てる」のではなく、
「苦しかった自分も一緒に、次のステージへ連れていく」
と考えてみてください。
Liz*さんの中にある力は、消えているのではなく、これからもっと成熟した形へ変わっていく途中なのだと思います。
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竹内えつこでした。
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