「ありのままの自分を認めましょう」と言われても、それが難しい時もありますよね。
自己肯定感は、一日で急に育つものではありません。
なぜ「今の私ではダメ」と思うようになったのか、その理由と、今の自分を少しずつ認めていくための小さな習慣についてお話しします。

パートナーシップを入り口に、
「私はどう生きたいか」を取り戻す
パートナーシップ コンサルタント
竹内えつこです。
今日は、自己肯定感についてお話ししたいと思います。
昨日のコーチングでも「自己肯定感」がテーマになりました。
自己肯定感という言葉は、今ではとてもよく聞くようになりましたよね。
「ありのままの自分を認めましょう」
「今の自分にOKを出しましょう」
「自分を大切にしましょう」
そんな言葉を見聞きしたことがある方も多いと思います。
でも、正直なところ、
「それができたら苦労しないんだけどな……」
と思ったことはありませんか?
頭では分かっている。
でも、どうしても自分を責めてしまう
人と比べて落ち込んでしまう
できていないところばかり見てしまう
「今の私ではダメだ」と思ってしまう
そんな方も少なくないと思います。
自己肯定感は、気合いで一気に上げるものではありません。
少しずつ、少しずつ、
「今の私で大丈夫」
という感覚を育てていくものです。
今日は、自己肯定感とは何か、なぜ上げるのが難しいのか、そして今日からできる小さな習慣についてお話しします。
自己肯定感とは?
自己肯定感とは、簡単に言うと、
「私は私で大丈夫」と思える感覚
のことです。
何かができるから価値がある
誰かに認められたから価値がある
恋人がいるから価値がある
仕事で成果を出したから価値がある
そういう条件つきの価値ではなく、
できても、できなくても、私は私でいい。
そう思える心の土台のようなものです。
もちろん、自己肯定感が高い人でも落ち込むことはあります。
失敗すれば傷つくし、
人から否定されれば悲しくなるし、
うまくいかない時には自信を失うこともあります。
でも、自己肯定感が育っていると、
「失敗した私はダメ」
「嫌われた私は価値がない」
「うまくできない私は愛されない」
というところまで、自分の存在を否定しにくくなります。
出来事と自分の価値を、少し切り分けて見られるようになるのです。
自己肯定感が上がるとどう変わる?
自己肯定感が育ってくると、少しずつ生き方が変わっていきます。
たとえば、人と比べて落ち込むことが減ります。
誰かがうまくいっているのを見ても、
「それに比べて私は……」
と自分を責めるのではなく、
「私は私のペースで進めばいい」
と思えるようになっていきます。
恋愛や夫婦関係でも、相手の反応に振り回されにくくなります。
連絡が遅い
態度がそっけない
思うような言葉をくれない
そんな時にすぐ、
「私は大切にされていないんだ」
「やっぱり私は愛されないんだ」
と結びつけるのではなく、一度立ち止まれるようになります。
また、自分の気持ちを大切にしやすくなります。
本当は嫌なのに我慢する
本当は休みたいのに頑張り続ける
本当は助けてほしいのに一人で抱え込む
そんなクセにも気づきやすくなります。
自己肯定感が育つと、人生が急にキラキラになるわけではありません。
でも、
自分を責める時間が減り、自分の味方でいられる時間が増えていく。
これは、とても大きな変化だと思うのです。
なぜ「今の私ではダメ」と思ってしまうのか
では、なぜ私たちは
「今の私ではダメ」
と思ってしまうのでしょうか。
私たちは、生まれた時から自分を否定していたわけではありません。
成長する過程で、少しずつそう思うようになっていきます。
たとえば、日本の教育では、人と比べられる場面がたくさんあります。
テストの点数
成績
順位
偏差値
受験
進学先
もちろん、教育そのものが悪いという話ではありません。
ただ、子どもの頃から
「できる・できない」
「上か下か」
「正解か不正解か」
という基準の中で過ごしていると、
いつの間にか、
「もっとできる私でなければいけない」
「もっと頑張る私でなければ認められない」
「今の私はまだ足りない」
という感覚が作られやすくなります。
さらに、家庭環境も大きく影響します。
たとえば、
結果を出した時だけ褒められた
兄弟姉妹と比べられた
失敗すると強く叱られた
親の期待に応えようとしてきた
「我慢しなさい」と言われることが多かった
甘えたい時に甘えられなかった
本音を言うと否定された
そんな経験が積み重なると、
「ありのままの私は愛されない」
という思い込みが作られてしまうことがあります。
もちろん、親が悪いと言いたいわけではありません。
親にも事情があり、余裕がなく、必死だったのかもしれません。
でも、子どもの心はとても素直です。
親が忙しかっただけでも、
「私は大切にされていないのかもしれない」
と感じることがあります。
親が心配して言った言葉でも、
「私はこのままではダメなんだ」
と受け取ってしまうことがあります。
また、大人になってからの経験も影響します。
恋愛で振られた
夫婦関係で否定された
仕事で失敗した
人前で恥をかいた
信じていた人に傷つけられた
頑張ったのに報われなかった
そうした経験をした時に、
「今回はうまくいかなかった」
ではなく、
「私がダメだからだ」
と解釈してしまうと、その経験がセルフイメージに貼りついてしまいます。
つまり、自己肯定感が低いというのは、
あなたが弱いからでも、
努力不足だからでも、
性格に問題があるからでもありません。
これまでの人生の中で作られた思い込みが、
「今の私ではダメ」
と感じさせているだけなのです。
自己肯定感は一日では育たない
長い時間をかけて作られたセルフイメージを、
一日で変えようとするのは、なかなか無理があります。
だからこそ、自己肯定感は一日では育ちません。
筋トレを一日しただけで筋肉がつかないように、
自己肯定感も日々の積み重ねで育っていきます。
だから、
「私は素晴らしい!」
「私は最高!」
「私は愛される価値がある!」
と無理やり思い込もうとしても、心のどこかで
「いやいや、そんなことないでしょ」
と反発が起きることがあります。
その反発が起きること自体も、自然なことです。
今まで何年も、
「私はダメ」
「もっと頑張らなきゃ」
「ちゃんとしなきゃ」
と自分に言い続けてきたのだとしたら、
急に自分への言葉を変えても、すぐには馴染まないものです。
だから、最初から大きく変えようとしなくて大丈夫です。
まずは、
「私は最高!」
ではなく、
「今日もよくやった」
「今はそう感じているんだね」
「それが私だから、私で大丈夫」
くらいの言葉からでいいと思います。
自己肯定感を育てるには、派手な変化よりも、地味な積み重ねが大切です。
心の世界は、意外と地味なものです。
一発逆転より、毎日のコツコツした積み重ねがモノを言います。
コツコツが、勝つコツ
です!
「今のままの自分」を好きになる小さな習慣
では、自己肯定感を育てるために、今日からできることをいくつかご紹介します。
1. 今日できたことを3つ書く
一日の終わりに、今日できたことを3つ書いてみましょう。
たとえば、
朝起きた
仕事に行った
洗濯をした
ご飯を食べた
人に挨拶した
疲れていたから休んだ
無理せず予定を変更した
どんなに小さなことでも大丈夫です。
ポイントは、
「すごいこと」ではなく「できた事実」を見ること。
自己肯定感が低い時は、できなかったことばかり見てしまいます。
でも、本当は毎日の中に「できていること」はたくさんあります。
それを意識して拾い上げる練習をしていきましょう。
2. 自分にかける言葉を変える
自分への言葉も、とても大切です。
たとえば、
「また失敗した」
ではなく、
「今回はうまくいかなかった」
「私なんてダメだ」
ではなく、
「今はそう感じているんだね」
「ちゃんとしなきゃ」
ではなく、
「できるところからやってみよう」
こんなふうに、少しだけ言葉を変えてみます。
自分への言葉は、毎日一番たくさん聞いている言葉です。
「内部対話」と呼ばれるもので、1日に数万回も行われていると言われています。
そして、私たちは自分に対してはとても厳しいものです。
他人に対しては許せることでも、自分には許せないことってありますよね。
だからこそ、脳内で自分にかける言葉が厳しすぎると、心はどんどん疲れてしまいます。
いきなり自分を褒められなくても大丈夫です。
まずは、自分を責める言葉を少しゆるめることから始めてみましょう。
3. 「本当はどうしたい?」と聞いてみる
自己肯定感を育てるには、自分の気持ちを聞いてあげることも大切です。
「本当はどうしたい?」
「本当は何が嫌だった?」
「本当は何を分かってほしかった?」
「本当は何を望んでいる?」
そんなふうに、自分に問いかけてみてください。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
問いかけることそのものが、
「私は私の気持ちを大切にしていい」
というメッセージになります。
カウンセリングやコーチングで自己肯定感が育つ理由
ここまで、自己肯定感を育てる小さな習慣についてお話ししました。
もちろん、日々の習慣はとても大切です。
でも、長年かけて作られたセルフイメージは、一人では気づきにくいこともあります。
なぜなら、
「今の私ではダメ」
「私は愛されない」
「私は選ばれない」
「私はちゃんとしなければならない」
という思い込みは、自分にとってあまりにも当たり前になっているからです。
カウンセリングでは、
なぜそう思うようになったのか
どんな経験が心に残っているのか
どんな言葉が今も自分を縛っているのか
その根本にある思い込みや傷ついた体験を、一緒に整理していきます。
過去を責めるためではありません。
「あの時の私は、そう感じていたんだ」
「だから今も苦しかったんだ」
「でも、もう同じ思い込みを持ち続けなくてもいいんだ」
と、自分を理解するため、そして過去を再解釈して手放すためです。
そして、コーチングでは、
自己肯定感を上げることだけをゴールにはしません。
自己肯定感は、人生をより自分らしく生きるための土台だからです。
大切なのは、
自己肯定感が育った先で、どんな人生を送りたいのか。
どんなパートナーシップを築きたいのか
どんな毎日を送りたいのか
どんな働き方をしたいのか
どんな自分として生きていきたいのか
そのゴールを明確にしていくことも、とても大切です。
未来のゴールが見えてくると、
「私はどうせ無理」
「今の私ではダメ」
というセルフイメージから、
「私はそちらに向かって進んでいける」
という感覚へ、少しずつ変わっていきます。
自己肯定感は、ゴールではありません。
自分らしい人生を選ぶための土台です。
まとめ
「ありのままの自分を認めましょう」
それは、とても大切なことです。
でも、簡単にできない時があって当然です。
今まで何年もかけて、
「今の私ではダメ」
と思うようになってきたのだとしたら、
自己肯定感も、少しずつ育てていけばいいのです。
今日できたことを見る
自分にかける言葉を少し変える
本当の気持ちを聞いてみる
そんな小さな積み重ねが、
「私は私で大丈夫」
という感覚を育ててくれます。
そして、もし一人ではなかなか抜け出せない思い込みがあるなら、カウンセリングやコーチングで一緒に整理していくこともできます。
自分を責めるためではなく、
もっと自分らしく生きるために。
「今の私ではダメ」から、
「今の私から始めていこう」へ。
その一歩を、一緒に見つけていきましょう。
竹内えつこでした。
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